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《小さな旅》シリーズ 里山ウォーク
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山と川のある街ぎふ。低山ながら近郊の山から眺めると、眼下に箱庭のような親しげで やさしい風景が広がる。その箱庭の、俯瞰と直のふれあいを楽しみながら、 静寂でキラリとした所をたずね歩いた。今回は、季節柄、あでやかなシダレザクラを訪ねる、 行程およそ9キロの里山ウォークとしゃれてみた。
ちょっとひとこと 山頂から東尾根へ下る場合、日野や尾崎北町方面ではなく、低く小さい「岩田」という標示板に注意。岩田坂へ下山して、R156を横断したら踏切りを渡り、山際に沿って岩田の住宅街を抜けると川があり、林陽寺側がひらける。
①琴塚 全長115m、後円直径68m、高さ10m。県内で二番目に大きい前方後円墳。国指定史跡。 ②三峰山〈みつみねやま〉
尾崎団地交番隣に中央登山口がある。急な斜面だが、道はしっかりしている。登りつめた第一ピークに見晴らしのいい東屋があり、パリまで9622キロなどと、地球を視野にした愉快な標示柱もある。尾根を少し北へ進めば、頂上(251m)。ここまで伐採していいのかと思うほど、今は木々がすっかり切り払われた。その代償としての展望は360度。これから歩く清水山々麓は指呼の間だし、御岳はもちろん、北アルプス、白山まで愉しめる。岩田への道は、少し南へ戻り東尾根の道を下れば、岩田側に下りる標示板があって、落葉の杣道を岩田坂まで一気に下る。 ③林陽寺
清水山麓にひっそり佇む曹洞宗の寺。山門を彩るシダレザクラ(岐阜市の保護樹。樹齢150年余)が美しい。 ④日子坐命墓・伊波乃西神社(ひこいますのみことぼ・いわのにしじんじゃ)
 清水山の山腹に二m有余の巨岩を祀った陵墓。参道が100m以上続く。その長さと不思議さは、宮内庁管理地だと聞けば納得。伝承上の第九代開化天皇の皇子と言われ、巨岩信仰の背景に、この地一帯を支配した豪族をも想像した。伊波乃西神社は、この命を祭神として祀る。 ⑤八幡神社・日吉神社
県の指定文化財。社殿は桃山末期のもの。小さいながら屋根のそりや、蟇股・妻飾の彫刻に注目したい。南隣の真聖寺(黄檗宗)や、芥見小の南側美濃町線際にも、思わず天を仰ぐようなシダレザクラを見ることができる。 ●周辺地図
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特集 VIVOな人々 歌と人形、夢は二人の作品集 高橋俊光・勤子夫妻
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チェロを弾くパパに寄り添い、坊やを抱いたママが微笑む。チェロの音色と坊やの笑い声、そしてママの温かい眼差しがひとつの物語を創り出している。それが高橋勤子さんの人形である。お母様の影響から、勤子さんは布への関心が深く色々な勉強を試みた。「学んだことのすべてを使って、体の弱い母の傍らで出来ることは人形創りでした」と当時を振り返る。髪は草木染、洋服はこだわりの布。素朴な雰囲気がやさしい世界を彩っている。「ひとつの作品を創るにも、いくつもの顔や手足を創るので、それらがぶら下がっているのを見て、甥っ子がびっくりして泣き出したこともありました」(笑)「始めた頃は目鼻の無いカントリー風の人形でしたが、五本の指にもワイヤーを入れたら、細やかな表情が出るようになり、さらに人形が自分の足で立つようになるまで一年かかりました」などと語られるように、試行錯誤の独学が続き、人形はどんどん息を吹き込まれていった。 やがて勤子さんの人形は東京の雑誌社の目に留まり、全国に紹介されるほどに成長していった。第一回作品展は岐阜メルサで。その後〈工房てのひら〉としてプロデビュー。2年後の愛知県江南市での作品展をきっかけに、勧められて教室をオープン。江南、一宮、名古屋とその数も増え、指導と制作の日々が続いた。「人形創りを通して思いもかけず多くの方と出会い、自分の世界が広がっていくのを実感しました。また、人形に色々な夢を託すことができ幸せな日々でした」と、今までの歩みを振り返る。そんな折、勤子さんの作品展の会場としてお世話になっていた〈カフェ&ギャラリー欅〉では、「アコースティックバンド羅薇」のライブも時々催されていた。3人のメンバーから成る羅薇は、年数回のライブをこなすアマチュアバンドでファンも多く、勤子さんもその1人であった。演奏会後の交流会がきっかけで結婚したのがメンバーの1人の高橋俊光さんである。その時、俊光さんが勤子さんのために作った詩の一部を紹介しよう。
蒼い時は はるかに過ぎ 黄昏た街で 君と出逢った それはまるで遠い昔に 約束していたみたいに 懐かしい風が吹く 二人は肩を寄せ合う
なだらかに続いていく この道をどこまでも ゆっくり歩いてみよう 二人なら大丈夫
(「ジャンダルム」作詞・作曲 高橋俊光) 自慢はフォークの草分け�高田 渡さんとの共演 別々のグループで活躍していた3人が、10代の終わりごろ〈羅薇〉を結成。ギター、マンドリン、パーカッションなどから成り、しっとりとしたバラード調ですべてオリジナル。平成12年、フォーク界の草分け的存在の高田渡さんとのジョイントコンサートを未来会館で開催。以後、カフェ・カルーアで恒例のクリスマスライブや募金コンサート、平成12、13年には刑務所への慰問など活動の幅も広がった。メンタルケアの〈ミニバラ研究所〉から「羅薇の歌には癒しの効果がある」と応援をもらったのもこの頃である。メンバーも今が一番忙しい年代。なかなか練習の時間が取れず、彼らはただいま充電中。ライブを待つファンの声も多い。「これからも人の心に届くよう、安らぎを感じていただけるよう、より深いものを目指して歌い続けたい」と俊光さん。「実家の窓から毎日のように眺めていた山が、池田山と知ったのは結婚してからのことでした」今、彼女は俊光さんと池田山のふもとに暮らす。「主人の歌と私の人形、そして池田山。この3つのコラボレーションで2人の作品集を作りたい。『池田山からの便り』というタイトルもきまっているんですよ」と夢を語る勤子さん。その夢を私たちも楽しみに待つことにしたい。
カフェ&ギャラリー欅 ℡058‐323‐3418 カフェ・カルーア ℡058‐253‐6099
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特集 VIVOな人々 四国遍路、47日間1400キロ踏破 田島昌穂さん
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50代からのおしゃれ
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メンタルケア
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こんなところに温泉が
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そばのはなし
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私はソバ打ち職人。世の中には「俺はソバリエだ、ソバ通だ」とぶっている方が多いようです。しかし、ソバの知識を知っているようで意外に浅いものです。今回は、ソバを美味しくいただく秘訣のひとつをお話ししましょう。俗に言う三立てです。ソバを挽く、打つ、湯がく。これはすべて出来立てを意味します。挽きたてとは、ソバの実を石臼で挽くこと。打ちたてとは、ソバをこねて延ばして細くソバ切りすること。湯がき立ては、釜茹ですること。湯がき立てなどは、確かに釜茹でして素早くいただくのが美味しいものです。この三つの中で間違いがひとつあります、それは打ち立てです。ソバは、ソバ切り後木箱に納め、四時間ほど冷暗所で寝かしたものが最も美味しくなる。ソバ粉と水、空気が均等に至るには四時間という時間が必要だからです。茹で上げの時にまばらにならず茹で上がります。手打ちソバは、手間をかけ「美味しくなれ、美味しくなれ」と念じて打ち込みます。仕込みに大半の時間がかかることをご理解いただけましたでしょうか。次回は、つけ汁の秘策をお話しましょう。
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岐阜ルネッサンスクラブとVIVO
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